子供育成推進事業

令和2年度 本公演「囃子堂」

文化庁子供育成総合事業

能楽は、演劇・舞踊・音楽・文学・美術など様々な要素が入った、総合芸術です。この公演は能楽の音楽である、囃子にスポットを当て、独自の音楽性を紹介します。演目は、テンポの速く軽快な「早笛」、ゆったりと重厚な「大ベシ」、気迫が充実した「獅子」などを織り交ぜ、大人が聞いても十分に満足のいく内容となっています。また、児童生徒との共演曲は同じリズムを繰り返す「三番三」です。
能楽囃子を鑑賞体験することで「目には見えない、耳には聞こえない何か」を感じ、現代日本人が忘れてしまった五感以外の感覚を呼び覚まして、子ども達の感性を育みます。

◇公演プログラム

能楽の音楽性にスポットを当てた、音楽(楽器)のみでの公演「囃子堂」です。

1.始まりの挨拶と能楽の歴史の紹介 …居住まいを正し、きちんと挨拶をしたあと、能楽の概要や歴史をわかりやすく説明します。
2.早笛…龍神や鬼が登場する際に演奏される軽快で、ハイテンポな登場の音楽です。
3.各楽器解説…各楽器の説明をして、能囃子の音楽としての魅力を解説します。
4.カケ声で表現してみよう…能楽囃子の特徴であるカケ声を体験して頂きます。カケ声のかけ方でどんな感じに聞こえるのか、間の取り方がどんな風に変わるのかを体験します。
5.大ベシ…早笛と同じ旋律・リズムパターンですが、テンポが極端にゆっくりで、力強く超高速での移動を表現します。早笛と比較することで能楽囃子の表現法を学びます。
休憩中に希望者は小鼓と大鼓を体験できます。(ふれあいタイム)
6.三番三…翁に付随する狂言の舞曲です。大変めでたい曲で、同じリズムを繰り返し演奏します。児童・生徒と共演することで会場全体が一体となる楽しい演奏としたいと思います。
7.神楽…神話「天岩戸隠れ」で岩戸の前で舞われ、芸能の始まりとされています。鑑賞者の心(日本人のDNA)を揺さぶる、日本音楽の原点といえる曲です。
8.獅子…文殊菩薩の霊獣獅子の舞曲です。静と動・間合のやりとり・気迫が充実した曲で、これぞ能楽囃子の真髄と言えます。
9.終わりの挨拶と質問コーナー…様々な疑問にお答えします。最後に始まりと同じく、居住まいを正して、きちんと挨拶をします。
公演時間(約95分)

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